日本最北端の地を訪ねて

2008.06.29-07.02

  日本最北端の地まで徒歩での旅を続けている友人を宗谷岬で迎えるべく千歳空港に降り立った。おりしも北海道洞爺湖サミットの9日前。警備の厳しい千歳空港だった。

  小樽運河に足を伸ばした。運河沿いの石造り倉庫群。明治後期から昭和初期にかけて活況だった商都小樽のシンボル。

  日本銀行旧小樽支店。現在は金融資料館。中で一億円を持ち上げてみることができるよ。設計は東京駅の設計者として知られる辰野金吾。

  石造りの倉庫群や運河とともに小樽の代名詞となっているのがガラス。町のあちこちにガラスのお土産屋さんがあります。なぜ北海道にガラスが? 北国の夜は長い。使いやすい石油ランプを作れば喜ばれる・・・とランプを作ったら大ヒット。これが小樽ガラスの始まりだそうです。

  娘にswarovskiペンダントのお土産を買った。1個1000円だったことは内緒。

  第1日目は札幌泊まり。ホテルの窓から見える豊平川。ここにも鮭がのぼってきたと聞いたことあるが、今はどうかなぁ。

  札幌といえばビールでしょう。本場のビール園へ。

  カンパアァイ。美味しかったです。

  アレレ?飲めないリッちゃんが飲んでるよ。

  もちろんジンギスカンも美味しかった。

  北海道の新鮮なミルクで作ったアイスクリームももちろん美味しかったよ。でも、サキちゃんはビールとラム肉とアイスクリームでおなかを壊してしまいました。

  2日目。札幌から宗谷岬へ向けて出発。約350キロの道のりです。道央自動車道、深川JACを降りて留萌、遠別、手塩、幌延を通り一路宗谷岬へ。それにしても北の大地の道路はどこまでも一直線。対向車もあまりありません。

  北海道開拓に欠かせなかった馬。馬って大きいんですね。岩見沢SAににて。

  1億年前の化石アンモナイト(レプリカだと思います)北海道が世界的産地のひとつだそうです。中でも三笠市立博物館はアンモナイト化石所蔵量日本一とのこと。岩見沢SAにて。

  留萌港近くにある黄金岬。かつて、にしんの大群が水平線から押し寄せ背びれが夕映えに染まって水面が黄金色に見えたから黄金岬と呼ばれるようになったとか。

  岬の周辺に咲いていた「はまなす」 北の大地の浜辺によく似合う可憐な花。

  白いはまなすもありました。 流氷とけて 春風吹いて ハマナスゆれて カモメもないて・・・"宗谷岬"の歌を口ずさんだよ。

  にしん文化歴史公園に立つ松浦武四郎の像。北海道の名付け親。原案は「北加伊道(きたかいどう)」だったらしい。

  にしん文化歴史公園にあるモニュメント。日本海が美しい。

  国指定重要文化財「旧花田家番屋」。大網元花田家の「にしん御殿」。漁場の労働者ヤン衆が100人以上寝泊りしていたそうです。沖をながめてたたずむ銀色の夢のあと。

  海辺のドライブイン「じょぐら」。奥に日本海が見える。冬場の強風に耐えられるようにしっかり対策してあった。

  ,念願のウニとイクラのツイン丼。本場のはさすがにうまくて安い。2000円。

  どこまでも続く直線道路。日本海からの強風よけの鉄柵と、深い雪のための目印。冬場はシケと豪雪で通れないことが多いそうです。南国生まれの者には想像つかないよ。

  サロベツ原生花園。面積2万3000haの湿原。5月から9月にかけてエゾカンゾウなど100種類以上の花が咲くそうだが、あいにく今年は花が遅れていた。

  7千年前まではここは海で、地球の冷却化に伴い4千年前に原野となったと書いてある。

  ちらほら咲き始めていたエゾカンゾウ。

  よく見たら、姫石楠花も咲いていた。

  ただ広い。何もない。そこがいいサロベツ原生花園。

  やっとついた、日本のてっぺん、宗谷岬。北緯45度31分、異国サハリンの島影がはっきりと見えました。ここ宗谷から小船で樺太に渡った間宮林蔵の立像もサハリンを望んでいます。国境付近とあって、海上には警備の船が行き交っていました。

  ピンクのアルメリアが咲く日本最北端の地。冬には遠い海が流氷で白く染まるそうです。

  アルメリア(和名 はまかんざし)がちょうど満開だった。初めて見る花だが、かんざしのような濃いピンクの花がとてもかわいい。

  今回の旅の目的は、九州から北海道まで徒歩の旅を続けている友人を目的最終地宗谷岬で出迎えようというものだった。友人は、体調、天候に恵まれ、門司から宗谷岬まで所要日数145日、距離2980キロ、416万歩を完歩した。その根性、体力はすばらしい。完歩おめでとう

  ノシャップ岬からみた利尻富士。

  日本海に沈む夕陽。車を飛ばしてきた甲斐があった。

  海に沈む夕陽を見に集まった観光客。夕陽の絶景スポット。

  08年6月30日、19時16分、日の入りです。

  2日目の宿泊場所、稚内の「小さなホテル 燈 」隅々まで気配りの行き届いた良いホテルでした。

  ホテルでの夕食会。カニも出たよ。

  ホテルのそばに咲いていた花。道中、あちこちで見かけた。たぶんシシウドと思うけど・・・

  3日目。稚内から宗谷岬を通って富良野を目指します。道のり約300キロ。宗谷岬、08年7月1日、9時35分通過。気温13度でした。

  富良野への途中、やっとコンビニがあった。そういえば北海道、道北を旅していて、ローソンやセブンには全然お目にかかれない。このコンビニだけ。

  昼食の山菜そば。山菜の蕗の大きさにびっくり。そばの黒さにも。

  あちこちに自生している蕗。こんなに大きいんです。

  美瑛町のぜるぶの丘。6月には十勝連峰を背にルピナス、サルビア、ペチュニア、マリーゴールド、ラベンダーが見頃のはずなんだけど、見頃にはちょっと早かった。

  富良野町、ファーム富田のラベンダー畑。十勝連峰を背に白樺の林に林に囲まれたラベンダー。

  富良野町、ファーム富田のポピー畑。

  富良野町、ファーム富田のルピナス畑。

  ラベンダーの香りに包まれて幸せ。

  3泊目の宿泊場所は富良野町ホテルエーデルベルメ。白樺が美しい。

  3泊4日の北の大地の旅のおみやげは花畑牧場の生キャラメル(大人気で並ばないと買えない)ロイズの生チョコ。チーズ。

  おみやげその2 復活した白い恋人、北海道限定のじゃがポックル、羅臼昆布でした。どれも美味しくて好評でした。

  旅のメンバー全員。北の大地のさわやかな 夏に、美しい自然を満喫し、旬のおいしいものをいっぱい食べることができました。旅のきっかけを作ってくれたみなさんありがとう。

 
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